災害が発生した時に防災トイレがない場合、非常に困ります。
しかし、防災トイレの代用として身近な物でも用意することができます。
この記事では、3つの方法でトイレの代用となるものを紹介しますので、役に立てていただければ幸いです。
防災トイレの代用に使えるもの

- ビニール袋と凝固剤(最も簡単な代用法)
- 段ボールトイレ
- バケツと新聞紙で作る簡易トイレ
まずは、ビニール袋と凝固剤を使った代用方法について紹介します。
ビニール袋と凝固剤を使った防災トイレの代用法
災害時にトイレが使えなくなった場合、最も簡単で衛生的に排泄物を処理できるのが「ビニール袋と凝固剤」を使う方法です。市販の非常用トイレキットと同じ仕組みを自作できるため、事前に準備しておくと安心です。
ビニール袋と凝固剤を使うメリット
- 手軽に準備できる:家庭にあるビニール袋と市販の凝固剤で簡単に代用可能。
- 衛生的:凝固剤が排泄物の水分を固め、臭いも抑えられる。
- 省スペース:持ち運びや保管に場所を取らない。
- 後処理が簡単:密封して燃えるゴミとして廃棄できる(自治体のルールに従う)。
必要なもの
- ビニール袋(厚手のものがおすすめ)
- 45L以上の大きめのゴミ袋(便器やバケツにセットする用)
- 小さいスーパーの袋(排泄物を受け止める用)
- 凝固剤(吸水ポリマー入り)
- 100円ショップや防災用品店、アウトドアショップで購入可能
- ペット用トイレシートの中身やおむつの吸水ポリマーでも代用可
- 新聞紙またはペットシーツ(吸水力を上げるため)
- 段ボール箱やバケツ(安定して座るための台座)
- 使い捨て手袋(衛生対策)
- 消臭スプレーや重曹(臭い対策)
作り方・使い方
① 便器やバケツに大きめのビニール袋をかぶせる
- しっかり固定するためにテープで止めると安心。
- 段ボール箱をトイレ代わりにする場合は、座れるようにふた部分をカットする。
② 小さめのビニール袋をセットし、新聞紙やペットシーツを敷く
- 吸水力を高めるために、新聞紙やペットシーツを敷いておくと処理が楽になる。
③ 排泄後に凝固剤をふりかける
- 凝固剤がない場合は、猫砂やおむつの中身(高吸水ポリマー)でも代用可能。
- すぐに固まって臭いも軽減される。
④ ビニール袋をしっかり結び、二重にして捨てる
- 外側のビニール袋も密封し、臭い漏れを防ぐ。
- 自治体のルールに従い、燃えるゴミとして処理する。
注意点とポイント
- 凝固剤は事前に購入しておく:100円ショップや通販で手に入るので、防災グッズとして備蓄を。
- ビニール袋は丈夫なものを選ぶ:破れにくい厚手の袋(ゴミ袋)を使うと安心。
- 臭い対策を徹底する:消臭スプレーや重曹を活用。外袋に新聞紙を巻くのも効果的。
- 処理ルールを確認する:自治体によって可燃ごみの処理方法が異なるため、事前に調べておく。
続いては、段ボールトイレの作り方です。
段ボールトイレの作り方|簡単にできる防災トイレの代用法
災害時に水道が止まり、トイレが使えなくなった場合に役立つのが「段ボールトイレ」です。段ボールを活用すれば、自宅にあるもので簡単に組み立てられ、安定して座ることができます。ここでは、作り方や必要な材料、使用時の注意点を詳しく解説します。
段ボールトイレを使うメリット
✅ 簡単に作れる:家庭にある段ボールを活用できる。
✅ 安定感がある:座りやすく、体を支えやすい。
✅ 持ち運びがしやすい:折りたたんで収納可能。
✅ 省スペースで保管できる:使用しないときはコンパクトに畳める。
✅ 子どもや高齢者にも使いやすい:適度な高さがあり、使いやすい。
必要な材料
- 丈夫な段ボール箱(高さ30cm程度が理想)
- できれば二重構造の強度があるものを使用
- ビニール袋(45L以上のゴミ袋)
- 排泄物を受け止めるため
- 新聞紙またはペットシーツ
- 吸水性を高める
- 凝固剤(吸水ポリマー入り)
- 排泄物を固めて臭いを軽減
- カッターまたはハサミ
- 便座の穴を作るため
- ガムテープや布テープ
- 強度を高める
- クッション材(タオルやスポンジなど)(オプション)
- 座り心地を良くするため
段ボールトイレの作り方
① 便座用の穴を開ける
- 段ボールの上面(天面)に、直径20cmほどの円を描く(大人用の便座サイズ)。
- カッターやハサミで円を切り抜く。
- 切り口が鋭い場合は、布テープで補強し、安全に座れるようにする。
② 強度を補強する
- 段ボールの内側にガムテープを貼り、箱全体の強度を高める。
- 必要に応じて、箱の底部分に十字状の補強用段ボールを入れると、さらに頑丈になる。
③ ビニール袋をセットする
- 段ボールの便座部分に大きめのビニール袋をかぶせる。
- 余った部分を箱の外側に折り返し、テープで固定する。
④ 吸水材を入れる
- ビニール袋の底に新聞紙やペットシーツを敷く。
- 排泄後に凝固剤をふりかけて固めると、処理が簡単に。
段ボールトイレの使い方
- ビニール袋をセットした状態で使用。
- 排泄後に凝固剤を入れて固める。
- 袋をしっかり結び、二重のビニール袋に入れる。
- 燃えるゴミとして処理(自治体のルールに従う)。
使用時の注意点
- 耐荷重に注意:厚みのある段ボールを選び、補強することで安定感を増す。
- 臭い対策をする:重曹や消臭スプレーを併用すると臭いを軽減できる。
- こまめに袋を交換する:衛生面を考え、長時間放置せず処理する。
- 保管時は折りたたむ:使わないときは分解し、コンパクトに収納可能。
最後は、バケツと新聞紙で作る簡易トイレです。
バケツと新聞紙で作る簡易トイレ|防災時のトイレ問題を解決!
災害時に水が止まり、トイレが使えなくなった場合、「バケツと新聞紙」を活用して簡易トイレを作る方法があります。これは、特別な道具がなくても作れるため、緊急時にすぐ対応できるのがメリットです。ここでは、作り方や必要な材料、使用時の注意点を詳しく解説します。
バケツと新聞紙で作る簡易トイレのメリット
✅ 手軽に作れる:家庭にあるバケツと新聞紙で代用可能。
✅ コストがかからない:特別な防災用品を買わなくてもOK。
✅ 持ち運びしやすい:バケツは軽量で持ち運びが便利。
✅ 省スペースで保管できる:不要なときはバケツとして別用途にも使える。
必要な材料
- バケツ(10L以上のものが理想)
- できればフタ付きのバケツを用意すると、臭いを抑えられる。
- ビニール袋(45L以上のゴミ袋)
- 排泄物を受け止めるため
- 新聞紙またはペットシーツ
- 吸水性を高め、汚れを防ぐ
- 凝固剤(あれば便利)
- 排泄物を固めて臭いを軽減
- ガムテープまたは輪ゴム
- ビニール袋を固定する
- 使い捨て手袋(衛生対策)
- 消臭剤や重曹(臭い対策)
バケツと新聞紙で作る簡易トイレの作り方
① バケツにビニール袋をセットする
- バケツの内側に大きめのビニール袋をかぶせる。
- しっかり固定するために、袋の端を折り返してガムテープや輪ゴムで止める。
② 新聞紙を敷く
- ビニール袋の底に新聞紙を数枚ちぎって入れる。
- 吸水性を高めるために、新聞紙をクシャクシャにして敷き詰める。
- ペットシーツを持っている場合は、新聞紙の代わりに使うとより効果的。
③ 排泄後の処理
- 排泄後、さらに新聞紙を上からかぶせて吸水させる。
- 凝固剤がある場合は振りかけて固める。
- ビニール袋をしっかり結び、もう一重の袋に入れて密封する。
- 自治体のルールに従い、燃えるゴミとして処理する。
バケツトイレの使い方と注意点
✅ 臭い対策をしっかり行う
- 重曹をふりかける:臭いを抑える効果あり。
- 消臭スプレーを活用:100円ショップでも手に入る。
- フタ付きバケツを使う:使用後にフタをすれば臭いが広がりにくい。
✅ 耐久性を確保する
- バケツの底を補強する:割れやすいプラスチック製バケツの場合、厚手の新聞紙を敷いて補強する。
- バケツのサイズを選ぶ:大人用なら10L以上、子ども用なら5L程度でも可。
✅ 衛生管理を徹底する
- こまめに袋を交換する:長時間放置せず、できるだけ早く処理する。
- 手袋を使う:処理時の衛生対策として、使い捨て手袋を着用。
- 使用後は手洗いやアルコール消毒をする。
まとめ:防災トイレの代用は何でできる?
困ったときのトイレは次の3つで代用することができます。
- ビニール袋と凝固剤(最も簡単な代用法)
- 段ボールトイレ
- バケツと新聞紙で作る簡易トイレ
どの方法で代用するとしても凝固剤はあった方が便利です。
災害が発生する前に備えておくことが大事です。
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